ズボラ人間の丁寧な生活

35歳都内にすむOLの日々の日記。めんどくさがりなのに几帳面です。好きなもの、興味あるもの、時々葛藤。 

梨木香歩 『西の魔女が死んだ』

 

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

※ネタバレ 
 
タイトルにある西の魔女とは主人公である中学生まいのおばちゃんのことだ。
新しいクラスに馴染めないまいは、暫くの間イギリス人であるおばあちゃんの家で生活することになる。 

おばあちゃんと一緒に生活するうちに、魔女の訓練を受けながら徐々に元気を取り戻していくまい… 
けれど日々を過ごすうちに中学生のまいには、おばあちゃんの考え方が理解できなくなり、お互いわかり会えないままふたりは離れてしまう…

もうね、私は最後のほう自分のおばあちゃんを重ねて涙を堪えるのに必死だった(電車で読んだばっかりに…)   
  

西の魔女はもしもテレビのニュースで取り上げるなら孤独死したおばあちゃんなんだろうが、実際はとても豊かで美しい人生を生きたおばあちゃんだ。 
 
自然の中、ゆっくりした時間を過ごしながらまいが始めた魔女の修行は、自分で決めるということだった。

好きな事を勉強したり、起きる時間を決めたり。 
1日をどこでどう過ごすのか自分で決める。 

そしておばあちゃんはこんな事も教えてくれた。 

『魔女は直感を大事にしなければなりません。でも、その直感に取り付かれてはなりません。そうなるとそれはもう激しい思い込み、妄想となって、その人自身を支配してしまうのです。直感は直感として、心のどこかにしまっておきなさい。そのうちそれが、真実であるかどうか分かるときが来るでしょう。そして、そうゆう経験を幾度となくするうちに、本当の直感を受けた時の感じを体得するでしょう』 

 
アイタタタ… 
私、つい先日激しい思い込みに取りつかれたばかりです。  
悪いことに関してはなぜか絶対そうだ!と溢れんばかりの自信が沸いてくるんですよね… 
難しいのはそれに支配されないように自分を保つことだ。
 
おばあちゃんの言葉はシンプルだけど、大切な事がたくさんある。
 

 
おばあちゃん、あたしも頑張るよ魔女の修行!! 
 
と若干の勘違いと共に心に誓いました。 
まずは毎日ちゃんと化粧を落として寝るところからだな、私!